総合商社を退職し「地域共創」の道で突き進むワケ①

今回取り上げるのは、我らがNOFATE株式会社のCEO(ちょっとええお父さんの略)の藤田雄也さんです!
岐阜県白川郷の事業でふるさと名品オブ・ザ・イヤーの地方創生大賞を受賞した輝かしい経歴を持つ藤田さん。大企業である伊藤忠商事を辞め起業するまでの困難やワクワク、彼の人生観まで、インタビューでお話を伺いました。※内容が非常に盛りだくさんになったので、3部に分けてお送りします。今回は第1部です!

語り手: 藤田 雄也 (ふじた ゆうや)
NOFATE代表。CEOという肩書きの略は〝ちょいと ええ オヤジ〟
総合商社退職後、世界放浪をし、日本人の熱き魂を取り戻すために起業。年齢や肩書に縛られずに、意思があれば「何かはきっとできる」として数々の改革を実行・実現する。子ども心を大切に、自分に素直に生きている。

大切にしている価値観:
人間(動物)は環境の生き物です。
誰しもが本来持っている素質を活かし、情熱と創造性を大いに発揮できる土壌づくりが大切と考えている。眼が輝き、愛と夢と希望を持った人たちで溢れる地域・国にしていく。
目次

CEO(ちょっとええお父さん)の学生時代に遡る

ー それでは雄也さんインタビュー始めますね!軽く自己紹介からしていただいてもいいですか?※藤田CEOのことをいつも雄也さんと呼んでいます。

藤田雄也と申します。経歴を話すと、新卒で総合商社に入社し7年間勤めました。退職してからはこれまた外資系証券会社をたまたま同じタイミングで退職した大学同期と体験コンテンツをプロデュースする旅ジョブって会社を設立しました。
様々な事業を行う中で会社の課題や目的が定まってきたので、NOFATE株式会社という名前に社名を変更しました。そして今に至るって感じかな!

ー なるほど順を追って雄也さんを解剖していきたいのですが、まず雄也さんはどんな大学生活を送っていたんですか?

部活8割・ゼミ2割・授業0割ですね笑

大学で野球を続けたのは高校で燃焼仕切れていない部分が多かったからですね。高校では監督の指示通りに動くことが多かったけど、個人の力量では勝てなくても、チームの戦略・戦術で勝てるってことがわかったんですよね。
大学では国立大学の野球部で強い私立をバタバタ倒していきたいと思って入学しました。春秋のリーグ戦に向けて毎日自分たちで練習メニューを考え切磋琢磨し、私立強豪校に勝った時の喜びや感動は今でもくっきりと覚えてます。まさに青春でしたね!

勉学の方では、講義形式の一方向の授業はあまり面白くなく、双方向的な場であるゼミを楽しみましたね。
2年生の7月から国際人事管理論・比較経営論のゼミに入りました。そこではアクティブラーニングといって「机上の理論だけでなく、現場の実践を大切にする」というコンセプトで、月に一度の企業訪問・企業研究/プレゼン作成・発表をしていました。訪問していた企業はメーカーが中心でした。メーカーは現場を通して成功要因や仕組みづくりが見えやすいため、コンサルや商社ではなく、メーカーの工場見学をしていました。
さらに、夜の時間に懇親会として企業の人と話をして「働くとは何か」とか「なぜ働くのか」について聞けたことはその後の社会人人生のためになったなと振り返って思いますね。「自分の得意技で世界を相手に勝負する!」が先生のメッセージだったから、ゼミ生のレベルは高かったなあ。

ファーストキャリアに選んだのは「かっこよさ」と「幅の広さ」を兼ね備えた総合商社

ー 大学卒業後なんで総合商社をファーストキャリアに選んだんですか?

2つの切り口がありますね!「かっこよさ」と「幅の広さ」。

1つ目のかっこよさは、将来的に子供たちや若い世代に話す時に「かっこいいな」と思える仕事かどうかということですね。ずっと野球をやっていたけど、大学野球でプロには届くほど実力はないなー、と挫折してプロ野球選手は諦めたんですよね。そこで、ビジネスパーソンとしてかっこいいってなんだろうって考えた時に、商社パーソンが出てきたんですよ。商社って国内外で目立ちはしないけど本質的で欠かせない仕事をしているなと感じたんですよね。

2つ目の幅の広さは、「様々な業務に携われる幅広さ」ということですね。商社の業務って幅広いと思わないですか?日本国内だけでなくグローバルに”法務”や現地の文化の理解、”経理・財務”や”営業・マーケティング”を幅広くこなせる人が多いなとOB/OG訪問で思ったんですよ。その時にこういった人になりたいと思いましたね。

ー なるほどなるほど。他にはどこか選考に参加していましたか?

他の総合商社はもちろん、商船三井さんやキヤノンさん、ソニーさんも受けてました。
今から考えると生意気だけど、若手のうちからキャリアを重視してくれ、色んなことに挑戦させてもらえる、裁量権を与えてくれる会社で何かやってみたかったですね!人事と話をしていると40-50代でやっと大きな仕事ができるという話がほとんどだったから、そういう意味でどんなことを若手からできるのかということに着目して話を聞いていましたね。

年収1,200万円を捨て、彼がとった選択は?!

ー 伊藤忠での経験ってその後の社会人人生に繋がってきていますか?

そうですね。伊藤忠で働く中で自分は大企業にずっといる人間ではないなと思ったんですよね。

ー え、どういう時に思ったのでしょう?

そもそも幼少期からレールに敷かれて生きてきた人間じゃないんですよね。だから企業のルールの中に嵌め込まれた時に、一つのピースにはなりえないなあと思ったんですよ。

ー 雄也さんから企業で働くサラリーマンはどういうふうに見えるんですか?

しっかりと言われたことをやるのがすごいなあと思います。僕とは違って、真面目なんだなあと思いますね。加えて自分の性格的に「飽きっぽさ」があって、淡々と同じことをやるのは得意じゃなかったんです。

ー なぜ大学の同期の松場さんと会社を始めたんですか?

最初から一緒にやろうと決めてたわけじゃないですね。
俺は商社に行って、松場は外資系証券に行って働いていて、たまたま同じタイミングで辞めただけですかね笑 松場は飛騨でゲストハウス/バーをして地域活性化したいとなんとなく思っていて、俺自身はもっとやりたいことが決まってなかったですね。とりあえず会社を離れてみたんです。

あ、でも転職することは考えていなかったですね。転職するんだったら伊藤忠でよかったですねー。一度サラリーマンを辞めたら、どうなるだろうって。気になっちゃった笑

ー なるほどなるほど、会社設立段階ってどんな感じだったんですか??

お互いガッツリ働いていた分やることがなくなって暇だったこともあり、4月の平日の昼間から豊洲でビール飲みながら話していましたね。
世間は新学期とかの時期。それまでお互いの仕事の話をそこまで深くはしたことはなかったけど色んな価値観がありましたね。お互い地域も海外などを見てきて、周りがあまり地域を盛り上げるところに注目してはいないんじゃないかな?と思って、20,30個アイデアをブレストしてスモールスタートで動き始めてみました。

ー その後はどうでしたか??

そこで気づいたのが、”体験”が旅行業界に足りていないということですね。
その頃インバウンド(訪日外国人旅行客)が増えてきていたけど、ただ宿泊や飲食と有名スポットの観光だけでは一体どんな価値を付与できているのか正直わからなかったんですよね。地域産業では、その”体験”市場は確立されていないから、インバウンドに向けた体験コンテンツを作るという方向性で事業をしようと思いましたね。
そこでは今あるものを外国人に見せるのではなく、伝統産業を知ってもらう機会を作ろうとしました。例えば、ガラス体験をただ外国人にやってもらうだけではなく、地域住民とのコミュニケーションを増やすようなところを意識していました。

ー 全部うまくいったように聞こえるんですけど、失敗したことってありますか?

いっぱいあるよ笑 
特に2人とも大企業色に染まっていたから、まずは外国人を攻める前に日本人を攻めようかみたいな話になってしまったんですよね。1年くらい日本人向けに進めたけどどうもうまくいきませんでした。それは自分たちが地元の観光地になかなか行かないのと同じロジックで、近くにいればいるほど”体験”にはお金かけないということに後から気づいたんですよね。

ー ちょっと話戻るんですけど、なぜ”地域”というキーワードが出てきたんですか?新しい事業を始める時ってマーケットサイズが大きい・市場成長率の見込みがあり参入する or マーケットで働いていて課題が他の人より見えていたからその”不”を解決したいと思って参入するとかあると思うんですけど…

どちらかというと後者ですね。
自分は転勤族だったんだけど、昔住んでいたところに戻るとシャッター街になっていてなんとかしないといけないと思っていました。2人とも稼ぐとこまで稼いだってのはあるから、あまりお金という部分に執着心はなかったですねー。

ー あまり市場としては魅力的じゃなかったんですかね?

そうですね。当時は旅行において交通費・宿泊費・食費が大きく、体験の割合は全体の2%のみ。伸びてもその市場って10%くらいかなと思っていたから、資金調達とかは考えていなかったですね。
それより、文化体験をしてもらって、ありとあらゆる人種と接点を作りたかったんです。なぜ日本人が日本酒を飲むのかなどをレクチャーしながら酒について雑学を楽しみながら飲むコンテンツとかですね。

ー なるほどなるほど。非常に面白いお話ばかりでそのままお聞きしたいのですが、ちょっと長くなりそうなので、3部に分けますね!!今回は1部ということで起業したところまでお聞きできたので、次回は起業してからの苦労ややられたことを中心にお聞きしたいと思います!ありがとうございました!

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