[観光スポット]合掌造りの見学施設 – 神田家

冬の白川郷の合掌造りの家

合掌造りの家は茅葺屋根で、まるで人が合掌しているかのようなその見た目であることからそう名付けられました。この独特な屋根は白川郷の自然環境に適するように作られました。13世紀初めに源平合戦に破れた平氏が豪雪から身を守るために作ったと言われています。

冬の白川郷の合掌造りの家入り口

神田家は江戸時代後期に石川県の宮大工により建てられました。彼はそれまでの合掌造りの構造を受け継ぎながらも、新しい技術を取り入れ改良しました。完成まで10年もの歳月がかかりましたが、その完成度の高さは評価され続けています。

白川郷の合掌造りの家神田家の囲炉裏

「おえ」と呼ばれる1階は、居間や農作業の場として使われていました。

囲炉裏もあるため、暖をとったり煮炊きをしたりと家族団欒のできる生活の中心の場でした。

白川郷の神田家にある火天

囲炉裏の上を見上げると、松の木でつくられた板があります。

これは「火天(ひあま)」と呼ばれ、熱や煙を拡散させるためのものです。

「縄でさえ昔から何一つ変わっていません」と神田家の人は言いました。

長きに渡り、火天は燻されてきたので、表面は自然と黒く覆われており、湿気やカビの予防にもなります。

白川郷の合掌造りの家神田家の客間

居間の隣りにある畳の間は我々をもてなしてくれます。

囲炉裏で温められたお茶を楽しむことができます。

白川郷の合掌造りの家神田家の火見窓

中二階は独身の男兄弟の寝室として利用されていました。ここには、火事を防ぐための「火見窓(上記画像)」があり、中から囲炉裏の様子が見られます。ここで眠る人は重要な役割を担っていたのですね。

白川郷の合掌造りの家神田家にある日本酒仕込み器具

2階は養蚕の作業場でした。日本酒づくりや薪割りなどの生活用具が展示されています。

さらに両側面には、合掌造りの仕組みについて簡単に説明するコーナーもあります。

白川郷の合掌造りの家神田家の駒尻

なぜこんなところに展示サインがあるか不思議に思いませんか?これは「駒尻」と言って、木造の合掌造りの家を、台風や地震から守るために欠かせないものなのです。

白川郷の合掌造りの家神田家から見た雪景色の村

神田家の2階から素晴らしい景色を見ることもできます。神田家では養蚕だけでなく、火薬の原料となる煙硝づくりを行い、貴重な現金収入としていました。人が生活しながら労働を行うのに適した構造であることから、ドイツの建築家ブルーノ・ユリウス・フロリアン・タウトは1935年に合掌造りを高く評価したそうです。

白川郷の合掌造りの家神田家の3階

3階も2階と同じく養蚕場として使われていました。ここでは養蚕のための器具を見ることができます。

白川郷の合掌造りの家神田家の4階

4階は倉庫として利用されていました。ここでは屋根の構造をはっきりと見ることができます。ただ重量制限があり、一度に3名しか入れませんのでご注意下さい。

合掌造りに関する歴史や、合掌造りがどのような構造で建てられたのかなどに興味のある方は、白川郷に訪れる際にぜひ一度神田家にもお立ち寄り下さい。

施設情報
  • 住所:岐阜県大野郡白川村荻町796
  • 開館時間:9:00 – 17:00
  • 閉館:毎週水曜日 (祝日の場合は営業)
  • 入館料:大人400 円、子供200円
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この記事を書いた人

Daiのアバター Dai Webコンテンツ担当

東京都出身。人口約1000人の馬瀬村へ移住し外国人ツアー事業を始めた若手起業家。
欧米豪からの旅行者を中心に人気を博し、2019年にはトリップアドバイザー・トラベラーズチョイスアワードを受賞。ガイド業の傍ら、地元事業者を中心にHP作成などウェブ関連のサポートも手掛けている。

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