突然ですが、お祭りは好きですか?僕は地域特有の季節のお祭りが好きで、近隣であればちょこちょこ足を運んでおります。日本各地、観光地もそうでないところも様々な催し物がありますよね。我らが白川郷もその例外ではありません。
そこで今回は、季節や伝統を味わえるイベント4選と題して、白川郷の代表的なイベントについて簡単にご紹介していきたいと思います。どれも白川郷特有の雰囲気を存分に感じられるイベントとなっておりますので、白川郷訪問の時期を検討されている方のお役に立てれば、と思います。
それでは白川郷には実際どのようなイベントがあるのでしょうか。まずは1月から早速見ていきましょう!
※なお、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、各イベントの開催は未定となっておりますので、詳細について知りたい方は白川村役場(Tel: 05769-6-1311)もしくは白川郷観光協会(Tel: 05769-6-1013)に直接お問い合わせ下さい。
ライトアップ (1〜2月)

1年で最も早い時期に行われるイベントが、この「ライトアップ」です。ライトアップイベントは冬限定の開催で、毎年1月もしくは2月に行われます。
これまで33年間に渡って開催されており、スタート時は写真好きだけが集まる100人ほどの小さなイベントでしたが、近年ではアジア系の外国人旅行者に特に人気なイベントとなり、わずか2時間の間に数千人が押しかけるほどまでになりました。
そこで白川郷では一人一人の体験価値を高めるために、2019年から入場規制を設け、抽選式の事前予約制を取り入れることになりました。季節限定かつ抽選式といったら、がぜん来場意欲がそそられますよね!

肝心のイベントがどのようなものかというと、そこまでの大人気を博すこともあり、白川郷が雪に覆われる中ライトに照らされることで、村全体がロマンチックな雰囲気に包まれ、ファンタジーの世界に誘われたような感覚を味わえます。一生に一度は訪れたい、そう言える大変貴重なイベントでしょう。
もしこの幻想的な体験をしたい!という方は、イベントの半年前から準備を始めることをオススメします。なぜなら、翌年のライトアップ情報はたいていその年の6月〜7月に発表されるからです。この情報をもとに、バスやホテルなど早めに予約されるとよいかと思います。
ちなみにイベント開催時期は冬真っ只中で、しかも夜間のイベントですので、防寒対策は超重要です!ライトアップを楽しんたはいいものの、風邪などひかないよう注意して下さいね。こちらの記事で冬の服装などについても紹介していますので合わせてご覧下さい。
田植え祭り (5月)

続いて季節は春に変わりまして、白川郷の日常に触れられるイベントである「田植え祭り」をご紹介しましょう。田植え祭りは毎年の田植えの時期、つまり5月頃に行われるイベントで、早乙女姿の女性が田植え唄を歌いながら田んぼに手で苗を植えていきます。
白川村の観光関係者などでつくる実行委員会が主催し、これまでに34回行われています。村内では、茅葺き屋根の張り替えと同様に、相互扶助の仕組み「結(ゆい)」によって田植えを続けているそうです。
かすりともんぺを着て笠をかぶった白川郷の早乙女姿の女性が「ちょぼんちょぼん」と田植え唄に合いの手を入れながら苗を植える姿が印象的です。もちろん背景には合掌造りの家々が立ち並んでいますので、昔の田植え風景を思い起こさせることは間違いないでしょう。
日本の原風景を見たい、初夏の雰囲気に包まれてほっこりした気分を味わいたいという方には、ぜひオススメのイベントです。
どぶろく祭り (10月)

次に毎年10月に行われる、白川郷の伝統を感じられる「どぶろく祭り」をご紹介しましょう。どぶろく祭りは田植え祭りとは逆の位置づけで行われ、5月に植えた苗が成長し、9月末に稲刈りを終えた後、五穀豊穰・家内安全・里の平和を山の神様に祈願するためのものです。
このお祭りの最大の特徴は、祭礼のお神酒に「どぶろく」が使用され、そのどぶろくが参加者にも振る舞われることでしょう。どぶろく自体の歴史はとても長く、1300年ほど前から祭礼で使われていたと伝えられているそうです。
どぶろく祭りの最中、白川村の各地区にある神社で、御神幸、獅子舞、歴史と民話にまつわる民謡や舞踊などの神事が繰り広げられます。特に「白川おけさ」「しょっしょ節」「白川わじま」などの民謡は、祭りを大いに盛り上げます。
歴史と伝統ある白川郷ならではのお祭りですし、季節も秋と非常に過ごしやすい時期に行われますので、お酒好き、お祭り好きにはぜひオススメしたいイベントですね。ただ、調子に乗りすぎて飲酒運転などしないよう気をつけて下さいね。
一斉放水 (11月)

最後に、同じく秋に行われるイベントである「一斉放水」をご紹介します。一斉放水はイベントというよりも地域行事としての意味合いが強く、毎年10月末〜11月頭に行われています。
白川郷の家屋は、ほとんどが木造建築かつ合掌造りの家は茅葺き屋根のため大変燃えやすいという弱点があります。
そのため一軒でも出火してしまえば、集落ごと火災に巻き込まれてしまうため、それを防ぐために村内には59基の消火用放水銃が備え付けられています。この放水銃は水の方向を自在に変えることも可能です。
この秋の一斉放水は、地域の住民と消防団が放水銃の点検を兼ねて行っており、防火訓練としての役割があるわけです。
朝の早い時間帯にサイレンが鳴ると同時に、白川郷全体に水のアーチがかかります。その瞬間をカメラにおさめようと、写真家をはじめ多くの観光客が訪れます。
一斉放水は年に1度この時期にしか行われないイベントですので、紅葉と合わせてぜひ見に来ることをオススメします。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は、季節や伝統を味わえるイベント4選と題して白川郷の代表的なイベントについて簡単に紹介していきました。
季節や伝統を感じられる地域特有のイベントばかりで、白川郷に行ってみたくなりましたか?個人的には白川郷は何度行っても飽きないと思うので、季節を分けて行かれることをオススメします。
春は田植え祭りを求めて、夏は鮮やかな自然や避暑地を求めて、秋は紅葉やどぶろく祭りを求めて、そして冬は幻想的な銀世界やライトアップを求めて、といったように様々な目的をもって行ける場所かと思います。
もちろん白川郷は世界遺産でもありますので、いつ行っても特別な体験ができること間違いなしです。今回の記事が旅のプラン立てのキッカケになれば幸いです。
ところで記事を書いていて自分が白川郷に行きたくなってしまったので、今回はこの辺でおいとまさせて頂きます!笑 最後まで読んで頂きありがとうございます。