[特集]
全国で流行りのサイクルツーリズムは事業として成立するの?(後編)

特集では、インタビューやキーワードから気になった事を取り上げて対話形式で物事の本質に迫ります。

後編では岐阜県下呂市で地域おこし協力隊として活動しながらサイクリングツアーを実施し、TripAdvisorが選ぶ日本の体験TOP10入りを果たした世古さんにお話を伺います。

語り手:世古乃佑
元岐阜県下呂市馬瀬の地域おこし協力隊。インバウンド体験事業の創出をミッションとして2019年には約500名ほどの外国人旅行者が体験ツアーに参加。大手旅行サイト主催のアワード受賞、海外メディアへの掲載経験などがある。コロナウイルスの影響で新規ウェブ事業にも着手。

[インタビュー]
地域おこし協力隊OB:世古乃佑さん

2020.07.21
聞き手:Yoichiro
飛騨高山出身のミュージシャン DAG FORCE として’04年頃から活動。’15年からNY在住。アーティスト業の傍らライティング、サウンドデザイン、映像制作など様々な表現手段を用いた活動は多岐に渡る。 わが地元「飛騨地域」を盛り上げようと日々奮闘している合掌ホールディングス CMOに刺激を受け、様々な人の「想いを伝える」役割を担っている。

[インタビュー]
ミュージシャン:DAG FORCE

2020.08.03
Yoichiro
イヤー、すごいですね、名だたる企業を抑えてTripAdvisorでの”高山 サイクリングツアー”で見事トップではないですか?
世古
ありがとうございます。ただ実際あまり実感はないんですけどね笑
Yoichiro
美ら地球さんの里山サイクリングやHida iiyoの体験事業のことはよく色々なところで耳にしますが、世古さんは何者なんですか?
世古
はは、そう思われますよね。もとは一般的な地域おこし協力隊員でした。ただ漠然とインバウンド向けにサービスを展開するのではなく、サイクリングツアーにマトを絞って選択と集中をしたのが今の結果につながっているのだと思います。
Yoichiro
それにしても実質1年でこのレビュー数ですよね。大体TripAdvisorでレビューを書いてもらうのって10%行けばすごいと言われていますが、ほとんどが1桁%みたいですね。
世古
おっしゃる通り、どこの体験事業者も苦労している部分だと思います。サイクリングツアーだけに絞ったうちのレビュー数割合は約3割といったところです。
Yoichiro
すごい率ですね!これは参考になります。
世古
ポイントは単純なことですが、良い体験したお客様は人に広めたくなるということです。TripAdvisorがまさにその口コミの機能をうまくプラットフォーム化しましたよね。僕らはこのプラットフォームによって集客できているところもあるので!
Yoichiro
ところで失礼な話ですが、年間の収支って教えてもらえます?
世古
ズバリ聞いてきますね!笑 ただせっかくのインタビューですのでお答えしましょう。大まかな売上は350万円です。他の体験も合わせると400万円を超えるくらいでしょうか。
Yoichiro
ほー、事業として成り立ちますね!集客方法で工夫されてることはあるのですか?
世古
うちは口コミオンリーと言っていいほど、お客様の声を大事にしています。Google広告やSNS広告など試したことはありますが、結局ほとんどがTripAdvisorなどの口コミサイトのレビューを見たお客様ばかりです。
Yoichiro
なるほど!これはインバウンド関係者にはすごい参考になりますね!一度体験してみたいです。どこから申し込めばよいのでしょうか?
世古
ありがとうございます。こちらからいつでもお申し込み頂けますよ。

UMESEKO TOUR|飛騨高山・下呂のローカルな田舎体験ツアー

Yoichiro
いい感じのウェブサイトですね!ところで今はコロナでどこもインバウンド関連のビジネスは厳しい状況ですが、コロナ前は全国各地でサイクリングツアーが造成されていたようです。それに関してはどう思います?
世古
実際に事業として行っている自分が言うのもなんですが、サイクリングツアーは単体としては難しいビジネスだと思っています。時期や天気によって収益だけでなく満足度も大きく変わってしまうことが理由の一つではありますが、人材面の問題もあります。日本では特にガイド業が生計を立てられる仕事として認識されておりませんから、ガイドの仕事が魅力的であっても、なかなか人材が集まらないことと思います。
Yoichiro
なるほど!
宿泊やレストランまでまるっとアレンジするような広域でのサイクリングツアーは収益性はあると聞きますね。日本人への展開はどう考えてますか?同じ単価でできそうですか?
世古
日本の方にももちろん提供していきたいと考えています。最近は市内のお客様にちょこちょこ参加して頂ける機会が増え、どのお客様も喜んでくださっています。ですので元は外国人向けに作ったツアーではありますが、都会の方や手軽なアウトドアを楽しみたい方などには流行るのではと考えています。もちろん料金については検討しなければなりませんが、近い将来の日本人の旅行需要の変化にも期待を込めて、ニーズに即した素晴らしい体験を提供していきたいと思います。

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[特集]
全国で流行りのサイクルツーリズムは事業として成立するの?(前編)

2020.09.15